一昨日は、実質65歳定年時代における企業側の問題を書かせていただきましたが、今日は個人側の問題を考察したいと思います。

現代の50歳代の方は、何歳まで働くかについて、誰でも悩んでいます。なぜなら、ずっと定年は60歳で、引退すると思っていたからです。若い頃は、卒業式という名の定年退職祝賀会で諸先輩方を送り出してきて、さあ、いざ自分の番になったら、年金はもらえないどころか、生涯現役という言葉が出てきたわけです。

例えて言うなら、マラソンで38キロ地点くらいで、42.195kmから50kmに変更ですと言われたようなものです。

ずっと60歳がゴールだと思ってたのに急に65歳まで働かなきゃいけない状況になってきた。

家族に聞いてみると子どもは就職したものの会社を辞めてしまったとかまだ卒業していないなどの理由からまだまだ大黒柱として、働かないといけないということもあります。

また、ほとんどの妻は、亭主留守で元気が一番いいものだから、家にずっといるのはいやで、働いてくれという。

こんなようなことがだんだん分かってきて、

「なんだ。自分の意思なんか関係ないじゃん」

と悟るわけです。

さて、そうなった場合、会社がやりたい仕事や向いている仕事を与えてくれるかといったら、ほとんどそれはなく、むしろ仕事内容を自分で考えてくれというわけです。

いきなり、そう言われても戸惑うだけでしょうね。

つまり、常日頃から継続雇用で働くことを念頭に自分の仕事を確保しておかないといけないということです。

ですからタイトルにもあるように何歳まで働きたいを50歳になる前から考えておく必要があるわけです。

ちなみに私は85歳まで働いて、100歳を超えても生きていたいと思ってます。