一億総活躍の目玉施策と聞いて何を浮かべるでしょうか?おそらく、女性活躍を考える人が多いと思います。

しかし、この女性活躍という言葉、しっくりこない方は、たくさんいると思うのです。しかしながら、他にいい言葉も見つからない・・・。

前向きにとらえると男女平等の更なる追求なのかなと思います。日本の問題として、まだまだ多いのが、子どもはお母さんがしっかり育てて、お父さんは会社で働きまくるという考え方。この考え方は、改めないといけない。

子どもは、社会全体で育てるものです。お母さんだけでなく、お父さんも。お父さんだけでなく、おばあちゃんもおじいちゃんもご近所さんも。社会全体で子どもを育てていく。そんな世の中にならないといけません。

そんな考え方をしていかないと女性は出産とともにキャリアが途絶えてしまう。諸外国と比べても日本の女性の就労率は低いのです。ですから、出産した後でも働きやすい世の中を作っていく。そういった考え方です。

それでは、具体的に何をどうすれば良いかといったことになります。

まずは、国としてですと厚生労働省や内閣府にて女性活躍、ワークライフバランスの推進の法令や助成金が新設されています。

企業は、それに対して、本当の意味での男女平等を実践していく。本質的には、障がいがあるとか、親の介護があるとかもそうだと思うのです。

それだけでなく、私自身がそうなんですが、妻が専業主婦をしていても、妻が病気になれば、子ども3人を世話しないといけないので年間で5日くらいは、プライベートに引っ張られる。その度合いの問題だと思うのです。

そういった個人個人の事情をくみながら、仕事とプライベートのバランスがとれるような会社を作っていかないといけないんです。

そういったことをこの女性活躍推進法の中で、企業が理解し、働く人たちが理解し、次世代が暮らしやすく働きやすい世の中を作っていきたいと思うんです。

ちなみにこの女性活躍推進法では、4月1日までに301名以上の企業は、①自社の女性の活躍状況の把握と課題分析 ②行動計画の策定と届出 ③情報公表 を行う必要があります。

逆に300名以下の企業は、努力義務となっています。しかしながら、取り組む企業については、女性活躍推進加速化助成金というものが支給要件をクリアした場合、支給されることとなっています。